オリジナルキャストが最後の公演 「2ピアノ4ハンズ」


エリザベートのチケットをオケピで探していたら、
2ピアノ4ハンズ」という、ピアノを使った演劇というのを発見、オフブロードウエイで人気の作品という事で、観に行ってきました。

イープラスの得チケにS席が5000円で売り出されていたのでそれに申込み。

2012年5月19日(土)17:00~
場所は日比谷の日生劇場で、席はGC席の一列目下手側。
【作・演出・出演】テッド・ダイクストラ、リチャード・グリンブラット

日生劇場は1963年に産声をあげた昭和を代表する建物で、
中の劇場は曲線を描き幻想的な空間となっており、天井には2万枚のアコヤ貝がうめられています。
日生劇場は観た事がない場合、是非何か気にる公演をみつけて一度行かれる事をおすすめします。レトロな雰囲気とかすごく素敵な劇場でしたので。

この公演ですが、行くかいかまいかを決める為、散々行かれた方々のブログを読み漁り、
面白かった!!というのがよくわかったので購入していきましたが、
あまりにも事前に内容を知り過ぎていた為、次の展開がわかりすぎてちょっと後悔(; ´_ゝ`)

カナダ人の二人の俳優が仕事で知り合い二人ともプロを目指していたほどのピアノの腕前があると知り、一緒に作りあげたのがこの作品。

ステージには2人の役者と2台のグランドピアノと、そして大きな額縁のみ。
シンプルなセット、たった2人の役者なのに、2時間飽きさせず、笑わせてくれます。

幼少の頃から始まり2人のそれぞれのストーリーが交互に進んでいきます。
片方が生徒の時は、片方が教師役を演じたり、父や母や酔っ払いのおやじや成長するにつれて関わる人どんどんかわってきます。
それぞれの人生が進み、時々2人はコンクールという場で交わっていきます。

幼少時代には親に無理やり毎日ピアノのレッスンを強要され遊びに行きたくても行けず、
コンクールに挑戦したら緊張しすぎて途中で何を弾いたらよいか忘れて泣き、
成長してピアノに専念しようとしたら、
あんなに練習練習と言っていた親がピアノばかりじゃなく外に出て遊べ、普通の大学に行け、
と、そら無茶苦茶なと思うわけです。

音楽学校の試験を受けたら、努力が足りないと言われて入学を許可されず、
ジャズ学科を受けたら、ここには譜面を読めなくても素晴らしいジャズを弾くやつはいると言われ、
街の音楽教室の先生になり、バーのピアニストになり酔っ払いにからまれ、
ピアニストにはなれず最後は2人でビールを飲みながらぐだぐだ、
国の一番でもなく、街一番でもなく、近所の中で一番うまいピアニストで終わるというお話。

話しの流れ方の速さとピアノのうまさと、笑いをとる芝居に惹きつけら2時間アッという間でした。

ピアノという世界は、ソロでやっていくにはとても大変な世界で、
なまじの覚悟がなきゃやっていけないという事、、
ものにならなかったらただのピアノの上手い人で終わってしまう事、
そんな人があっちにもこっちにもいるという事を語っています。

子供の頃からずっとピアノを習っていて、音大、ピアノの先生と思った時期もあったけれど、
親に「何言ってんの、ピアノでごはんなんか食べていけるわけないでしょ」
「普通に大学に行きなさい!」と言われて親と揉めた時期を思い出しました。

趣味ではいいけど、趣味以上はだめと、
じゃあなぜピアノ習わせられていたんだろうかと思うんだけど、親の自己満足の為?かな。


ピアノをピアニストとしてやっていこうとすると大変だったけれど、
ピアノを使って彼らは演劇をするという新しい価値を生み出し、
そこで多くの観客を楽しませる作品を完成させました。

ピアノに新しい付加価値をつけて新しい事を創造した彼等に敬意。


この日日生劇場を出たら日比谷公演を観たら大変な盛り上がりが見えて、
覗いてみたらオクトーバーフェスやってました。
せっかくなので、ビールをウインナー食べてきました。
フルーティーなビール最高でした!

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